当院の小児歯科

虫歯の治療は「痛いからいや」だというお子さまは多くいらっしゃるかと思います。治療中の痛みを軽減するために麻酔をかけますが、そもそもこの麻酔注射自体が痛くて、スムーズに治療を受けられないお子さまも少なくありません。

当院では麻酔注射の痛みが少なくなるよう、注射の際に工夫をこらしています。特にお子さまの場合は、状況に応じて注射の前に、歯ぐきへ塗る表面麻酔を使用することも。

注射針は細ければ細いほど刺すときの痛みが少なくなるため、入手できる針の中で一番細いものを採用しています。

また、麻酔液を注入する際は、ゆっくりと時間をかけて少しずつ行います。少量ずつ注入していくと、お身体への刺激を減らし、痛みを感じにくくできるからです。

さらに、麻酔液の温度に気を配ることも忘れません。麻酔液と体温の間に温度差があると、刺激や痛みを感じやすくなります。そこで、麻酔液を体温と同じくらいまで温めてから使用するのです。

麻酔注射のテクニックは、担当する歯科医師の経験と技量による違いが大きく表れると言えます。当院の院長は、日本顎咬合学会で学んだ痛みの少ない注射の打ち方を実践。具体的には、注射針を刺す直前に歯ぐきを強めに圧迫することで、注射時の痛みを少なくします。

これは、人体の特性や脳の仕組みを利用した方法です。人間の身体は不思議なもので、どこか一部に強い刺激を感じた際、ほかの部分では刺激は感じにくくなるという特性があります。

このように、長年の経験を活かし、痛みを感じにくい麻酔注射を行っています。

お子さまの負担を少なくするためにも、可能な限り治療中の痛みをゼロに近づけたい。私たちはそう考え、前述の麻酔注射時の工夫に加えて、麻酔自体をしっかりと効かせてから治療を開始するようにしています。

しかしそうすると、治療後も麻酔の効果が長めに残る（3～5時間程度）可能性があります。お子さまには、おしゃべりやお食事などで、多少の不便をおかけしてしまうことがあるかもしれません。また、保護者の方に、麻酔が切れるまではお子さまのお口の様子に少し注意いただくようお願いする場合もあると思います。

痛みなく快適に治療を受けられるようにとの思いからですので、ご理解いただけると幸いです。痛みに配慮した治療は、ぜひ当院にお任せください。

二児の父である院長を中心に、スタッフ全員でお子さまの気持ちに寄り添った治療をご提供しています。

ママさんスタッフも在籍しているため、お子さまだけでなく保護者の方の気持ちにも寄り添いながら治療を進めていける点は、当院の大きな特徴のひとつです。

また、お子さまに歯医者さんへの苦手意識を抱かせないように、医院全体で楽しい雰囲気を心がけています。緊急性の高い場合を除いて無理な治療はしないのも、歯科治療への恐怖心を持たせないためです。

診療の際は、まずお子さまに治療器具を見たり触ったりしてもらい、それを使って何をするのかを説明します。その上で、お子さま自身が納得してから治療を開始。もしもお子さまの納得が得られない場合は、ご本人が納得して治療を受け入れられるまで、何回も通院してもらいトレーニングします。

最初は泣いてしまって診療台に乗ることもできなかったお子さまが、トレーニングを重ねるうちに診療台に乗れるようになり、お口をあけて見せてくれるようになり、お口に歯ブラシを入れられるようになり…。そして最後には、歯を削ったり詰めたりする治療を受けられるようになっていくのです。

当院では「褒めて伸ばす」スタイルでお子さまの診療を実践しています。そのため、スタッフはもちろんのこと、保護者の方にも「小さなことでもできたら褒めてあげて欲しい」とお伝えしています。周囲がしっかりと頑張りを褒めてあげることが、お子さまのモチベーションにもつながるはずです。

また当院では、治療後にお子さまの喜ぶご褒美もご用意。少しでも「歯医者さん」への苦手意識を持たせないよう心がけ、楽しく通える歯科医院であるように努めています。

お子さまときちんとコミュニケーションをとりながら治療を進めますので、安心してお任せいただけるのではないでしょうか。

当院では、「虫歯を治す」治療から、「虫歯を作らせない」予防歯科に力を入れ、お子さまの虫歯ゼロを目指しています。

まだ小さい子供のうちに、虫歯になりにくいお口の環境を獲得できさえすれば、大人になっても虫歯になりにくくなるからです。

大切なお子さまの将来のため、大人になったときに虫歯や歯周病に悩まされずに済む健康なお口の環境を、幼い頃から作ってあげましょう。

当院ではお子さまを対象に、以下のような虫歯予防のための施術を提供しています。

健康なお口を保つために、3か月に一度の定期検診を推奨しています。

定期検診では、まず歯科医師が虫歯のチェックや歯の生えかわり状況、歯並びをしっかりと確認。その後、予防歯科のプロである歯科衛生士が、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れをキレイにクリーニングしていきます。

また、お口の状況に応じて、お子さまご本人や保護者の方への歯磨き指導や間食についてのアドバイスなども実施しています。

定期検診で歯をキレイにクリーニングした後は、歯科医院専用の高濃度のフッ素を塗布します。ここでフッ素を塗布することで歯の質が強化されるため、特に乳歯や生えたての永久歯には効果的な施術です。

さらに、生えたての大人の奥歯には、「シーラント」を施します。シーラントとは、奥歯の溝を医療用のプラスチックで埋める処置のことです。生えたての奥歯は、歯の溝が深くて汚れが溜まりやすく虫歯のリスクが高いため、シーラントでこの溝を浅くして汚れを溜めにくくします。

このように当院では、お子さまのうちから積極的に虫歯予防を行うことで、大人になってからも健康なお口を保てるようにしていきたいと考えています。お子さまの健康なお口づくりは、ぜひ当院にお任せください。